中継機モード

Router mode

親機モードで受信できるアプリの電波を中継することができます。通信距離を延ばしたり、アクセスポイントとして中継機を使用することができます。

中継を行う場合、親機が受信する順番が入れ替わることがございます。

短い間隔(例:100ms程度)で連続送信する子機がいる場合、パケットを中継できない場合があります。よく検証の上ご使用ください。

設定例

中継機として使用する場合、以下のようにインタラクティブモードで動作モード(l)を1以上に設定してください。

 a: (AID=0x67720102) Application ID1 [HEX:32bit]
 C: (CHL=18        ) Channels Set
 x: (PWR=      0x03) RF Power/Retry [HEX:8bit]
 b: (UOP=38400,8N1 ) UART Baud [9600-230400]
 o: (OPT=0x00000000) Option Bits [HEX:32bit]
 k: (KEY=0xA5A5A5A5) Encryption Key [HEX:32bit]
 l:$(MOD=         1) Mode (Parent or Router)
 A: (ADR=0x00000000) Access point address [HEX:32bit]

詳しい説明は以下のページをご覧ください。

中継方式

TWELITE NETでは無線パケットの中継配送について、大きく分けて下表で示す2つの方式を用意しており、アプリケーションごとに異なります。本アプリでは下表で示すアプリケーションのパケットを識別し、中継することができます。

単純ネットを使用した中継

単純ネットを使用するアプリの中継を行う場合、動作モードの値を1以上に設定することで3回まで中継することができます。

例えば、1. のように親機と子機の間に中継機が3台以内であれば親機にデータが届きますが、2. ように中継機が4台以上ある場合は親機にデータが届きません。

  1. 子機 ---> 中継機 ---> 中継機 ---> 中継機 ---> 親機 → 親機が子機のデータを3回中継して受信できる。

  2. 子機 ---> 中継機 ---> 中継機 ---> 中継機 ---> 中継機 -x-> 親機 → 中継4回目で中継することをやめる。

単純ネットによる中継は、基本的に同報通信を使用して通信を行い、受信したパケットをすべて中継を行います。そのため、中継ネットワークを形成、維持するための通信が必要ないという利点がありますが、中継機が増えるほど爆発的に通信量が多くなることがあるという欠点もあります。

詳しくは こちら を参照ください。

中継ネットを使用した中継

中継ネットを使用するアプリのデータを1段の中継を行う場合、動作モードの値を1に設定してしてください。

複数回の中継を行う場合は、親機から遠くなるにつれて動作モードの設定値を大きくしてください。(設定値が昇順になっていれば設定値が飛んでもかまいません。)

本方式の最大中継回数は63回までです。

例1:1回の中継を行う場合 子機 ---> 中継機(動作モード:1) ---> 親機

例2:2回の中継を行う場合 子機 ---> 中継機(動作モード:2) ---> 中継機(動作モード:1) ---> 親機

例3:3回の中継を行う場合 子機 ---> 中継機(動作モード:6) ---> 中継機(動作モード:3) ---> 中継機(動作モード:1) ---> 親機

中継ネットは上り方向の配送を効率的に実施する目的を持って設計されたツリー型ネットワークで、中継機は上位レイヤ(より動作モードの設定値が小さい親機もしくは中継機)を探索し、発見した上位レイヤ1台に対して中継を行います。

そのため、中継機の台数が増えても単純ネットほどは通信量が多くなりにくいですが、接続先を探索、維持するための通信が発生します。

詳しくは こちら をご覧ください。

静的ルーティング(中継先を直接指定)をする場合

中継ネットでの中継を行うときに、下図のような配置を考えた場合、中継機2の接続先は親機もしくは中継機1のどちらかを自動的に選択します。

基本的には、中継する回数が少ない方が親機への配送率が高くなる場合が多いですが、中継機2の接続先として親機が選択されてしまった場合、親機と中継機2の間に障害物があるため、通信品質が悪くなり、親機への配送率が中継機1を経由するときより低くなる可能性が高くなります。

そのため、本アプリには中継機の接続先を TWELITE のシリアル番号で指定する機能 (静的ルーティング機能) があります。

静的ルーティングを行う場合は、中継機2→中継器1への経路を静的にする、または全ての経路を静的に設定します。

すべての経路の設定にはその分だけ設定が多くなり、また、中継器の故障や電波状況の変化といった状況を想定した冗長化に対応できない点がありますが、上位通信先を確定するまでの時間をなくし、速やかに中継動作に移行できる利点があります。

静的ルーティングをするには下表のように中継機1には親機のSID、中継機2には中継機1のSIDになるように接続先を設定してください。

例: 2段中継の場合 (親機 ← 中継機1 ← 中継機2 ← 子機)

※上図の壁による影響のみに対処したい場合は設定不要です。

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